Polyamory Dictionary

 

作:フランクリン・ヴュー

翻訳:生駒翼

 

 

 この用語集は、ポリアモラスなコミュニティであなたが耳にするであろう沢山の用語の手引きとしてつくられました。

 用語の中には、まだ定義がはっきりしていなかったり、万人に受け入れられていなかったりするものもあります。特に、いくつかの人間関係のスタイルを表現する用語は、まだ、定義がはっきりしていません。私は、それらについて、出来る限り、異なる用法を全て反映しようと試みました。

 用語の中には、主に、スウィンギングで使用されているものもありますが、だからと言って、ポリアモリーとスウィンギングが、同じものだというわけではありません。そうではなく、ポリアモリーとスウィンギングのコミュニティはクロスオーバーしており、スウィンギングの用語がポリアモリーを理解する上で役立つことがある、ということです。

 特に、「口語」と記した用語については、私が最も親しんでいる用法を掲載しています。「コメント:」と記したものは、私自身の経験、解釈、見解であり、正式な定義というわけではありません。

    − フランクリン・ビューの冒頭コメントより

 

 

アバンダント・ラブ(Abundant Love

  1. 二人以上の人間を同時に愛する事ができると信じる思想や信念のこと。

 

アデルフォガミー(Adelphogamy

  1. ポリアンドリー(Polyandryの一種。兄弟達が束になって同時に同じ女性に嫁ぐものであり、現在でも一部のチベットやネパールの地域では伝統を保ったままこれを行っている場所もある。

同義語:フラターナル・ポリアンドリー(Fraternal Polyandryレビラティック・ポリアンドリー(Leviratic Polyandry: Literally, adelphos brother + gamos marriage

 

アダルト・ビュッフェ(Adult Buffet

  1. 口語:セックスをする事を目的に集まったグループによるセックスのこと。グループのメンバーは同じグループ内の誰とでもセックスをすることができる。

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティ内で生まれた言葉であり、あまり外では使われない。

 

アガミー(Agamy: Literally, a no + gamos marriage

  1. 結婚に関与しない状態や状況にあること。より一般的には、結婚や生殖に関与しないこと。
  2. 社会学:結婚に関するルールや明文が記載されていない、もしくは結婚という概念が全く認識されていない社会のこと。

 

アルトポリコン(Alt.Polycon, APC

  1. UseNet newsgroup alt.polyamoryのメンバーによって長い間運営されている、ポリアモラス(Polyamorousな人々やポリアモリー(Polyamoryに興味のある人々が集まる年次総会のこと。また、彼らによって催されるワークショップや講義なども指す。

 

アンビギュスウィーティ(Ambigusweetie

  1. 口語:関係が曖昧であったり明確に定義されていないパートナーのこと。しばしば意図的に以下の用に使われる。“私達はプライマリー・パートナー(Primary Partnersでもセカンダリー・パートナー(Secondary Partnerでも単なる友達でも無いわ。強いて言うなら私達はアンビギュスウィーティ(Ambigusweetieね。”

語源:クリス・ダンフィー(Chris Dunphy)による “ambiguous sweetie”より来ている。

 

APCAcronym

参照→アルトポリコン(Alt.Polycon, APC

 

アセクシュアル(Asexual

  1. セックスや性的なものに対する願望がほとんど、もしくは全く無い人のことを指す。

コメント:アセクシャリティを恋愛関係に対する興味関心の欠如と混同してはならない。アセクシュアル(Asexual)達はセックスをほとんどしない、もしくは全くすることが無く恋愛関係を築き上げていく事が可能である。

 

BDSM

  1. 人間の性的な嗜好の中で嗜虐的性向を一纏めにして表現する言葉である。

「B」…Bondage(ボンデージ)

「D」…Discipline(ディシプリン)

「SM」…Sadism & Masochism(サディズム & マゾヒズム)

近しい文脈で語られる別の略語として、D&S、DS、D/S…Domination & Submission(ドミネイション:支配 & サブミッション:服従)と呼ばれる言葉もある。そのためSMと区別してBDSMはBondage & Discipline(またはDomination) & Submission & Manipulation(マニピュレーション:操作)などと原義が割り振られることがあり、解釈は様々である。ボンデージは直訳すれば「捕われの身分」であり、その状態を指す。ディシプリンは「懲戒」を意味し、西洋では体罰による厳しい躾も意味する。サディズムは加虐性向、マゾヒズムは被虐性向であるので、状況としての嗜虐と行為としての嗜虐を含む広範な言葉と言える。しかし一般的な欧文略語と同じように語感が一人歩きし始めている。

(Wikipediaより引用)

 

バイガミー(Bigamy: Literally, bi two + gamos marriage

  1. セックスをしているかどうかに関わらず、二人のスポウズ(Spouse達と結婚をしている人。
  2. 法律:ほとんどの西洋諸国で犯罪とされる、法律上の結婚相手が居る一方でもう一人の人を結婚する行いを指す。結婚詐欺のこと。

対照:モノガミー(Monogamy

参照→ポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyポリアンドリー(Polyandryイーノック・アーデン・アクト(Enoch Arden Act

 

バイポリ(Bipoly

  1. 口語:バイセクシュアル(Bisexualでかつポリアモラス(Polyamorousな人の事を指す。

 

バイポリ・スイッチ(Bi Poly Switch

  1. 口語(時々ユーモアの一種として使われる):バイセクシュアル(Bisexualでかつポリアモラス(PolyamorousでかつBDSMのD/S…Domination & Submission(ドミネイション:支配 & サブミッション:服従)のどちらかの役割を担う事ができる人の事を指す。

コメント:“私はバイポリ・スイッチ(Bi Poly Switchだから、あなたとは寝ないわ!(I’m a bi poly switch and I still won’t sleep with you)”と書かれた有名なTシャツが存在する。

 

バイセクシュアル(Bisexual

  1. 平等にというわけでは無いけれども、男性に対しても女性に対しても性的な関係を結べる人のこと。

参照→ホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babe

 

ボディ・フルイッド・モノガミー(Body Fluid Monogamy

  1. 体液の交換や避妊をしない性交渉などを一人のパートナーとのみ制限して行っていく実践のこと。BDSMのコミュニティ内で産まれた言葉であるが、BDSMのコミュニティ内でもポリアモリー(Polyamoryのコミュニティ内でもあまり使われないようになってきた。

参照→フルイッド・ボンディング(Fluid Bondingコンドーム・コントラクト(Condom Contract

 

ボストン・マリッジ(Boston Marriage

  1. 古語:19世紀前半に使われていた経済的にも恋愛的にも独立を保っている二人の未婚の女性によって築き上げられた世帯を指す概念のこと。今日、そのように築き上げられた世帯はレズビアンの関係を指すと推定されている。

 

カンダウリズム(Candaulism

  1. 自分のスポウズ(Spouseが他の人とセックスをしたり性的な活動に加わっているのを見て興奮を覚える性的嗜好のこと。俗に言う、寝取られのこと。

参照→BDSMのvoyeurism。

 

セラー・ファミリー(Cellular Family

  1. 生活を共にしている、もしくはお互いに近所に住んでいる三人から四人以上の大人達(子供達もそこに加えられる)によって成り立つ家族であり、経済状況の責任や家族内での責任を共有している。そして、自分達自信を一つの家族であると見なしている。語源:デボラ・アナポール(Deborah Anapol)によって定義された。

参照→グループ・マリッジ(Group Marriage

 

チーティング(Cheating

  1. 暗黙のうちであれ、明白であれ、人間関係におけるルールや約束事を破ること。

コメント:伝統的なモノガモス(Monogamousな関係においてパートナー以外とのいかなる性的な関係もチーティング(Cheatingと見なされることとなる。ポリアモラス(Polyamorous、もしくはスウィンギング(Swingingの関係において、人々の間で取り決められた約束事を破らない限り、他の人と性的な関係を結ぶ事はチーティング(Cheatingにはならない。但し、その様な関係性の中でも、ほとんどの場合、他のメンバーとの間の明示的な関係性の合意や知識を抜きに誰かと性的な関係を持つことは、チーティング(Cheatingに見られることが多い。

 

チョイス・ファミリー(Choice Family

  1. もしくはチョウズン・ファミリー(Chosen Family

参照→インタナショナル・ファミリー(International Family

 

クローズド・マリッジ(Closed Marriage

  1. 婚約者間以外の間ではいかなる感情的な親密性も性愛性も見られない種類の結婚形態。モノガモス(Monogamousな結婚のこと。対義語:オープン・マリッジ(Open Marriage

コメント:ほとんどの西洋諸国ではこの形態の結婚がなされている。

 

クローズド・グループ・マリッジ(Closed Group Marriage

  1. 全員がお互いに結婚していると認識し合っているポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係性。

参照→グループ・マリッジ(Group Marriage

 

クローズド・グループ・スウィンギング(Closed Group Swinging

  1. スウィンギング(Swingingの一種であり、参加者達は特定のグループ(例えば、二人のカップルが、スワップをしようとしている)内において複数の性的なパートナー達をお互いに持っているが、グループ外ではセックスを行わない。傍から見てみると、クローズド・グループ・スウィンギング(Closed Group Swingingの関係はポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係ととてもよく似ているが、大きな違いとしては、関係の形式というよりも寧ろ、関係性のどこに焦点を当てるか(性愛(sexual) VS 恋愛(romantic))という点が異なる。

参照→フレンズ・ファースト・スウィンギング(Friends First Swinging

 

クローズド・リレーションシップ(Closed Relationship

  1. 関係者間以外との性的、もしくは恋愛的な接触の可能性を全て排除している継続的なモノガモス(Monogamousな関係やポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係の全てを指す。

 

クローズド・スウィンギング(Closed Swinging

  1. 通常、異なる部屋において互いにパートナーを分けて交換しながらセックスを行うスウィンガー(Swingers達の実践のこと。グループでは行われないスウィンギング(Swingingのこと。対義語:オープン・スウィンギング(Open Swinging。通例:スウィンギング(Swingingのコミュニティ内では有名な行いであるが、それ以外では有名な行いではない。

 

クラスター・マリッジ(Cluster Marriage

  1. 二人、もしくはそれ以上のカップル達によって共生していたり、パートナー達を交換し合っているポリアモラス(Polyamorousな関係のこと。

参照→グループ・マリッジ(Group Marriageインターナショナル・ファミリー(International Familyコ・スポウズ(Co-Spouseコ・ハズバンド(Co-Husband),コ・ワイフ(Co-Wife

 

クロス・カップル(Cross Couple

  1. とあるカップル(One Couple)の内のメンバーの一人と、もう一つのカップル(Another Couple)の内のメンバーの一人との間で成される活動のこと。例えば、クロス・カップル・リレーションシップ(Cross Couple Relationshipでは、一人はとあるカップルの内の一人で、もう一人は別のカップルの内の一人によって成り立つ関係となる。

 

コメット(Comet

  1. 口語:準継続的に人生に関わっていくが、関係が続いたり恋愛関係になる事を期待していない一時の恋人のこと。

 

コンパージョン(Compersion

  1. あなたの愛する人達が彼らの間で喜びを分かち合うことを喜ぶ感情。特に、あなたのパートナーが他の人達に愛情を表現する事を共に喜ぶ感情。この概念はサンフランシスコでポリフィデリティ(Polifidelityを実践していたケリスタ(Kerista)のコミュニティにおいて規定されたものである。ケリスタのコミュニティは1990年代初頭に解散された。

対義語:ジェラシー(Jealousy

 

コンプレックス・マリッジ(Complex Marriage

  1. 特定のグループやコミュニティに所属する男性全員が、同じく所属している女性全員と結婚をし、逆もまた然りとする考え方のこと。この考え方はオネイダ・コミュニティ(Oneida Communityの一種から発展していった。

 

コンドーム・コミットメント/コントラクト/コンパクト(Condom Commitment/Contract/Compact

  1. 性病の検査を既に済ませている閉じたグループの中でのみ、体液の交換や障壁の無い肉体関係を結んでいく事への正式な合意のこと。コンドーム・コミットメント(Condom Contractはメンバー達の状況を把握し、体液交換や性的な接触、新たなパートナーとの性交渉が可能かどうかなどを明確にすることとなる。

類義語:セーフ・セックス・サークル(Safe-Sex Circleフルイッド・ボンディング(Fluid Bonding

 

コ・ハビテイト(Co-Habitate

  1. 同棲すること。

 

コ・ハズバンド(CoHusband

  1. グループ内の他の男性と少なくとも一人と自身のスポウズ(Spouseを共有している、グループ・マリッジ(Group Marriage内の男性のこと。

参照→コ・ワイフ(Co-Wifeコ・スポウズ(Co-Spouse

 

コ・プライマリー(Co-Primary

  1. ポリアモラス(Polyamorousな関係の中の、二人、もしくはそれ以上人数で成り立つプライマリー(Primaryパートナー達の内の一人のことを指す。

例:“ボブとジョーは私のコ・プライマリー達よ。(Bob and Joe are my co-primaries.)”

参照→プライマリー(Primaryセカンダリー(Secondaryタシアリー(Tertiary

 

コーポレート・マリッジ(Corporate Marriage

  1. 法的な会社として登記しているグループ・マリッジ(Group Marriageのこと。登記の記録には、財政上の紛糾事態の対処の仕方や全てのメンバー達の義務などについて明確に記載してある。

 

コ・スポウズ(Co-Souse

  1. 他のメンバーと自身のスポウズ(Spouseを共有しているグループ・マリッジ(Group Marriage内のメンバーの一人のこと。

参照→メタモアー(Metamourコ・ハズバンド(Co-Husbandコ・ワイフ(Co-Wife

 

コ・ワイフ(Co-Wife

  1. グループ内の他の女性と少なくとも一人と自身のスポウズ(Spouseを共有している、グループ・マリッジ(Group Marriage内の女性のこと。

参照→コ・ワイフ(Co-Wifeコ・スポウズ(Co-Spouse

 

コンベント・マリッジ(Convent Marriage

  1. 法律:法的な拘束力を持ってして、離婚が出来ない、もしくは容易に離婚が出来ないように契約上明記してある結婚の形態のこと。

コメント:米国では片手で数える程度の州でしかコンベント・マリッジ(Convent Marriageが認められていない。

 

カウボーイ(Cowboy

  1. 口語:ポリアモラス(Polyamorousな関係性を結んでいる女性と関係を持ち、彼女を他の全てのパートナー達から引き剝がし、モノガモス(Monogamousな関係に引きずり出そうとする男性のこと。

 

カダル・パーティ(Cuddle Party

  1. トレードマーク:寄り添いながら行うマッサージなどの合意に基づく身体的な接触や他の種類の身体的な表現を推奨するが、公然と行われる性的な活動や過剰な性的刺激を禁ずる大人達による公共の集まりのこと。

コメント:“カダル・パーティ(Cuddle Party”は、レイド・ミハルコ(Reid Mihalko)     によってトレードマーク(商標登録)とされた概念である。彼女は参加料のかかるその様なイベントを各地の都市で開くビジネスを展開している。

 

カップケーキ・パーティー(Cupcake Party

  1. 口語:通常女性のみが参加し、ほとんどの場合プライバシーを遵守した密室空間において行われる、参加者達の性的嗜好やセックスの在り方、性玩具の使用経験などについて議論し合う集まりのこと。語源:カップケーキ・パーティーの主人はしばしば飲食物を提供することとなり、それ故に名付けられた。

 

サイクル・モノガミー(Cycle Monogamy

  1. 口語:複数のパートナー達を持っており、それぞれのパートナー達と一人ずつ均等に時間を共に過ごし、性的な交渉をする際は一人ずつとのみ行う関係のこと。
  2. 社会学:シリアル・モノガミー(Serial Monogamy

コメント:1の定義において、ある人、通常は男性が頻繁に出張する必要のある仕事をしていたり、世界各地を飛び回る生活を送っていて、各地の都市にそれぞれ恋愛関係を結んでいるパートナー達が居る場合を指すことが多い。一般的には、それぞれのパートナー達は他のパートナー達の事を知らず、それぞれが自分はモノガモス(Monogamousな関係を築いていると信じている。しかしながら、全てがこの様なケースに当てはまるわけでは無く、パートナー達がお互いの事を認識し合っている場合も存在する。

 

DADT(省略形)

  1. ドントアスク・ドントテル(Don’t Ask, Don’t Tellの頭文字を取ったもの。

 

デルタ(Delta

  1. 関係者達が性的にも感情的にも深い関わりを持っているトライアド(Triadの関係のこと。

語源:ギリシャ文字のデルタ(Δ)が三角形の形によく似ている事から名付けられた。

用例:米国内の一部の地域で使われていた方言から派生されたように思われる。

 

デモクラティック・ファミリー(Democratic Family

  1. 口語:全ての大人のパートナー達が平等に扱われているグループ・マリッジ(Group Marriageファミリー(Familyのこと。

 

ドミナント(Dominant

  1. BDSMを参照。

 

ドメスティック・グループ(Domestic Group

  1. 社会学:産まれや性によって必ずしも決まっている訳では無いが、共に生活を送り、共に家事を分担したり、財産を管理したりするグループの集まりのこと。

 

ドントアスク・ドントテル(Don’t Ask, Don’t Tell, DADT

  1. 既存のパートナーに新たなパートナーの事を全く知らせず、会わせないことを条件に、新たなパートナーと性的、もしくは恋愛的な関係を結ぶ事を許可されている関係のこと。

コメント:ポリアモラス(Polyamorousなコミュニティ内の多くの人々はドントアスク・ドントテル(Don’t Ask, Don’t Tell, DADT)のことを忌避しており、そうした関係は築かないようにしている。DADTのような関係を築くことに多くの危険があり、例えば単純にそれがチーティング(Cheatingに通じる事がある。DADTのような関係を築いていくのは、パートナーに新たな人間関係を築いていくのが難しいことであると考えているからであり、実際に、DADTジェラシー(Jealousyと言った感情的な問題を避ける為に築かれていたり、既存の人間関係の間のコミュニケーションを欠く事を通じて築かれるのである。

 

ディアド(Dyad

  1. 二人の人間によって築かれる関係のこと。西洋諸国において、現在最も受け容れられている関係のはモノガモス(Monogamousディアド(Dyadである。

対照:トライアド(Triadクアド(Quad

参照→シリアル・モノガミー(Serial Monogamy

 

エゴティスム・ア・デュー(Égotisme À Deux:文字通りフランス語で“egotism for two”

  1. オネイダ・コミュニティ(Oneida Communityのメンバー達がモノガミー(Monogamyを指すときに用いる。

 

エレクティブ・アフィニティー(Elective Affinity

  1. 社会学:人々が各自の意思で自分の伴侶やスポウズ(Spouseを選択する社会システムのこと。決められた婚姻が行われる社会に対する形で使われる。

 

エモーショナル・フィデリティ(Emotional Fidelity

  1. 性的な活動や他の肉体的な親密性は伴うけれども、感情的な親密性は排除して関係を築くべきであるとする信念や実践のこと。

コメント:スウィンガー(Swinger達の中にはエモーショナル・フィデリティ(Emotional Fidelityを実践する人々が居る。

 

エモーショナル・リバタリアニズム(Emotional Libertarianism

  1. 全ての個人は自身の感情に責任を持ち、他人の行動は本人の感情を“乱す(cause)”原因とはならないとする思想のこと。

 

エンドガミEndogamy

  1. 宗教的、もしくは社会的な閉鎖された集団内でのみ個人が結婚することを許されている状態や実践のこと。

 

エノク・アーデン・アクト/ロー(Enoch Arden Act/Law

  1. 法律:スポウズ(Spouseが行方不明になるか、死亡したと推測される事態にならない限り、再婚する事を決して認めない法律や慣習のこと。バイガミー(Bigamyとなることへの“罪”は言及されないが、行方不明だったスポウズ(Spouseが後に発見された場合、再婚を取り止めて元の婚姻関係に戻る必要がある。

語源:エノク・アーデン(Enoch Ardenアルフレッド・テニソン(Alfred Tennysonの詩に出てくる登場人物のことである。

 

エシカル・スラット(Ethical Slut

  1. 口語:倫理的で責任を持った状態で複数に人間と性的な関係を結ぶ事を選択した人のこと。そしてその人は、その選択を公に公開している。

参照→レスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-monogamy

コメント:この概念は“エシカル・スラット(The Ethical Slut”という題名の本によって書かれ、提唱された概念であり、その本の中で筆者は、「乱交する女性」という侮蔑的な意味合いを含む“スラット(Slut)”の言葉の意味を定義しなおす事を主張している。

 

エシカル・スラット(The Ethical Slut

  1. レスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-monogamyの概要や枠組みについて更には倫理的でかつ安全な乱交を行う事の喜びについて書かれた本。(ドシー・イーストン(Dossie Easton)とキャサリン(Catherine A.)によってリッツ・グリーナリー社(Liszt, Greenery Press)から1998年に出版された。ISBN 1890159018)。

コメント:エシカル・スラット(The Ethical Slutポリアモリー(Polyamoryについて書かれた本では無い。この本が第一に焦点を当てているのは性愛的にモノガモス(Monogamousではなく、かつポジティブで健康的な人間関係を築いていく事であり、愛する事や感情的な親密性を関係の中で築き上げていくことに関してはあまり焦点を当てていない。また、エシカル・スラット(Ethical Slutの関係の中でいかにして、感情的、もしくは恋愛的なマネジメントを行っていくのかについての枠組みに関しても、創り上げられていない。いかにして、感情的、もしくは恋愛的なマネジメントを行なっていくのかといった枠組みづくりは、ポリアモリー(Polyamoryコミュニティの中ではよく行われており、枠組みづくりが多くのポリアモラス(Polyamorousな人々にとってもとても有益なものであるのだが。エシカル・スラット(The Ethical Slutの中で言及されているアイディアは、スィンギング(Swingingのコミュニティ内において、価値のあるものとなる。

 

エクスクルージョン・ジェラシー(Exclusion Jealousy

  1. 心理学:恋人に見放されたり見捨てられたりする事への、理屈では無い恐怖のこと。特に、恋人が他のパートナーと関係を結んだり、他人への性的、もしくは恋愛的な興味関心を示す時に感じる感情のことである。

コメント:エクスクルージョン・ジェラシー(Exclusion Jealousyの概念は、ロナルド・メイザー(Ronald Mazer)が書いたThe New Intimacy: Open-Ended Marriage and Alternative Lifestyles (Beacon Press, 1973, ISBN 0595001025)という本を通じて提唱された。

 

エクスクルーシブ・リレーションシップ(Exclusive Relationship

  1. モノガモス(Monogamousな関係のこと。
  2. パートナー達が新たに恋愛的、もしくは性的なパートナーを探すことを許さない全ての種類の人間関係のことを指す。例えば、ポリフィデリトス(Polyfidelitousな人間関係のことを指す。

 

エクゾガミー(Exogamy

  1. 宗教的、もしくは社会的な特定のグループの外の人間と婚姻関係を結ぶこと。

 

エクスパンデット・ファミリー(Expanded Family

  1. インターナショナル・ファミリー(International Familyを参照。

 

フィッシング・フリート(Fishing Fleet

  1. 口語:元々は、社会的に団結しており、将来的に(新たな)恋人達と成り得る人々を探す水夫の妻たちのことを指す。より一般的には、パートナー達がすぐには会えない、もしくは遠くに居る状況で、大方彼らに知らせることなく新たな性愛のパートナーを探す女性の集まりのことを指す。

 

フルイド・ボンディング(Fluid Bonding

  1. 避妊無しの性交渉といった体液の交換やBDSM(blood play)を含む、実践に基づくものであること。

参照→コンドーム・コントラクト(Condom Contract

 

フォー・コーナード・マリッジ(Four Cornered Marriage

  1. 四人の大人たちによるグループ・マリッジ(Group Marriageのこと。二人の男性と二人の女性の組み合わせによるものであるとは限らない。

参照→クアド(Quad

語源:フォー・コーナード・マリッジ(Four Cornered Marriageロバート・ヘインレイン(Robert Heinleinによって概説されたと言われている。

 

フラターナル・ポリアンドリー(Fraternal Polyandry

  1. アデルフォガミー(Adelphogamyを参照。

 

フリー・エージェント(Free Agent

  1. 口語:恋人達をそれぞれ分けて扱い、それぞれのパートナー達を、彼、彼女等の間に関係が無く独立した存在として扱う傾向のあるポリアモリー(Polyamoryを実践している人のことを言う。フリー・エージェント(Free Agentはしばしば恋人が居る場合であったとしても“独身(single)”であるかのように自分自身の事を周りに示し、新たな関係を築くかどうかを決める際にも、既存の関係に与える影響の事についてあまり深く考えないことが多い。

 

フリー・ラブ(Free Love

  1. 性愛関係は、愛やコミットメント(Commitment、結婚や義務によって規定されたり、制限されるべきではないとする思想のこと。

コメント:フリー・ラブ(Free Loveの賛同者の多くはそもそも結婚という概念に対して反対であり、結婚が性愛に対する義務や束縛をもたらすものであると見なしている。

語源:フリー・ラブ(Free Loveは一般的にオネイダ・コミュニティ(Oneida Community)を設立したジョン・ハンフレイ・ノーエス(John Humphrey Noyes)に帰する概念であると言われている。しかしながら、彼は後にコンプレックス・マリッジ(Complex Marriageに賛同する為に、フリー・ラブ(Free Loveの概念を棄却している。

 

フリーメイト(Freemate

  1. グループの中での未婚のパートナーのこと。

参照→メタモアー(Metamourグループ・マリッジ(Group Marriage

 

フリクション・パーティ(Friction Party

  1. 口語:カダル・パーティ(Cuddle Partyを参照。

コメント:フリクション・パーティ(Friction Partyはトレードマーク(商標登録)となっていない。カダル・パーティ(Cuddle Partyとは実態はフリクション・パーティ(Friction Partyのことである。フリクション・パーティ(Friction Partyカダル・パーティ(Cuddle Partyと異なるのは、ビジネスとして運営されていなく、また公に開かれていない(おそらくプライベートに)非公式な集まりであるのと、参加料の徴収をするかどうかが決まっていない点にある。

 

フレンズ・ファースト・スウィンギング(Friends-First Swinging

  1. 名も知らぬ人や無作為に人との間では性的な活動はせず、既に距離の近い友人達との間でのみ性的な活動を行うスウィンギング(Swingingの一種。この種のスウィンギング(Swingingには参加者達との間に感情的な深い絆や親密性が生じる事が多く、そういう点ではポリアモリー(Polyamoryに極めてよく似ている。前者が後者と異なる点は、関係の形よりも、関係性の種類(性愛 vs 恋愛)に焦点を当てている部分にある。

参照→クロス・グループ・スウィンギング(Closed-Group Swinging

コメント:ハリウッド映画でイメージされるスウィング・クラブ(Swing Clubや匿名性のセックスが存在する一方で、フレンズ・ファースト・スウィンギング(Friends-First Swingingはおそらく最も一般的なスウィンギング(Swingingの種類の一つである。

 

フレンズ・ウィズ・ベネフィッツ(Friends With Benefits, FWB

  1. 二人、もしくは三人以上の人々によって成り立ち、互いにセックスや性的な活動を行うが、恋愛やそれと同様の種類の賛同や期待、または恋愛に通じるような他の実践的な感情的紛糾に基づいた交わりを絶っている関係のこと。

 

フラブル(Frubble

  1. パートナーが他のパートナーと一緒に居るのを見た時に生じる幸福な感情や喜びのこと。

対義語:ウィブル(Wibble

参照→コンパジョン(Compersion

用例:英国でよく使われる表現であり、英国以外ではあまり馴染みの無い言葉である。

 

ファックバディ(Fuckbody

  1. 口語:フレンズ・ウィズ・ベネフィッツ(Friends With Benefits, FWBを参照。

 

FWB(省略形)

  1. フレンズ・ウィズ・ベネフィッツ(Friends With Benefits, FWBを参照。

 

ジオグラフィカル・ノンモノガミー(Geographical Non-Monogamy

  1. 物理的に距離が離れている時に、パートナー達が他のパートナー達と性的な関係を持つことを許す種類の関係や実践のこと。例えば、ある人は遠くの町や海外にパートナーを持っている場合などがある。通常、カップルが物理的に近い距離に再び出会った際は、その関係はいずれモノガモス(Monogamousなものとなる場合が多い。

参照→ハンドレッド・マイル・ルール(Hundred-Mile Rule)。

 

グループ・マリッジ(Group Marriage

  1. 三人、もしくは四人以上で成り立つ婚姻関係のこと。ポリアモリー(Polyamoryのコミュニティ内においては、ほとんどの場合、二人以上の男性と二人以上の女性によって成り立つ関係であり、彼らは共に住み、財産を共有し、共に子育てをし、結婚に基づく一般的な責任を共に引き受ける。グループ・マリッジ(Group Marriageはほとんどの西洋諸国において認識されておらず、法的な立ち位置も明確ではない。しかしながら、それに参加している人々にとっては象徴的でかつ感情的な意味合いを持つ。グループ・マリッジ(Group Marriageを信じる多くの人々は、市民的な関係を築き上げたり、結婚上における経済的なコミットメント(Commitmentなどを明確にする法的整備を施したり作成したり、婚姻の細かな条件を規定する法人などを正式に作成しさえもする。

参照→コーポレート・マリッジ(Corporate Marriageクラスター・マリッジ(Cluster Marriageポリガミー(Polygamyポリアンドリー(Polyandryポリジニー(Polygynyトロイカ(Troika

 

ハンドファスティング(Handfasting

  1. パガン(Paganウィカン(Wiccanの結婚に似たセレモニーのことで、二人の人間を固い絆で結合させるが、必ずしも性愛性を要求するものではなく、更にその関係は必ずしも永続的に続くというわけでは無いものである。(ハンドファスティング(Handfastingの中には“一年と一日(for a year and a day)”続けるものもあれば、“愛が続く限り続ける(as long as the love shall last)”ものもある)。ハンドファスティング(Handfastingは、特定の制約(その制限は場所毎に異なる)に基づいて婚姻関係を結ぶように強要され、また結婚の法的成立条件の一つに直接会う事が含まれているにも関わらず、法的には結婚の一種とは認められていない。

コメント:ハンドファスティング(Handfastingのセレモニーは直接的にポリアモリー(Polyamoryと関係ある訳では無いが、幾つかの人々、特にウィカン(Wiccanやネオ・パガン(neo-Pagan)のスピリチュアリティや信念に深く関わっている人々はその二つを組み合わせるかもしれない。全てのパガン達がポリアモラス(Polyamorousであるという訳ではないし、逆に全てのポリアモラス(Polyamorousな人々がパガンというわけでは無い一方で、両者のコミュニティには共通して重なり合う部分が多く存在し、ポリアモラスな(Polyamorousな人々の中にはハンドファスティング(Handfastingを自分達の関係やコミットメント(Commitmentにおける感情的、もしくはスピリチュアルな象徴として捉え、実践する人々も居る。

 

ハード・スウィンガー(Hard Swinger

  1. 自分が関わる既存の関係以外においても、他のスウィンガー(Swinger達と性的な活動や性交渉に及ぶスウィンガー(Swingerのこと。

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティ内においては盛んであるが、ポリアモラス(Polyamorousなコミュニティ内においては盛んではない。

対義語:ソフト・スウィンガー(Soft Swinger

 

HBB(省略形)

  1. 口語:ホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babeを参照。

 

ヘインレイン,ロバート A.Heinlein, Robert A. 1907-1988

  1. ポリアモリー(Polyamoryのコミュニティ内において、早期にポリアモリー(Polyamoryに賛同し、声を上げて来た人の一人として有名なアメリカのSF作家。彼の多くの小説は、ヒューゴ・アワード賞(Hugo-award-winning)を受賞しており、代表作としてポリアモラス(Polyamorousなキャラクター達の人間関係に焦点を当てたStranger in a Strange Land (Ace, 1961, ISBN 0441790348)がある。

 

ヒンジ(Hinge

  1. ピボット(Pivotを参照。

 

ホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babe, HBB

  1. 口語:(しばしば侮蔑的に、わざとらしく、皮肉を込めて使われる)。バイセクシュアル(Bisexualな人で、常に女性というわけでは無いが、共にデートをしたり性的な活動に及ぶ事を前提において既存のカップルと関わるが、カップルとの間にトラブルや不愉快な事を一切持ち込ませない人の事を指す。この言葉は、通常カップルの事を上辺だけがポリアモラス(Polyamorousであるに過ぎないと侮蔑的に表現する際に使われる。例えば“彼らはただホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babe, HBBを探しているだけだよ。(They’re just looking for a hot bi babe.)”と言った形で使われる。その様な人の事は実際には“空想上のホット・バイ・ベイブ(mythical hot bi babe)”と見なされる。ポリアモリー(Polyamoryのコミュニティ内のメンバー達の中には、ホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babe, HBBを世間の人々からのポリアモリー(Polyamoryに対する皮肉の一種の表現だと捉える人もいる。

 

ホットワイフ(Hotwife, Hot Wife

  1. 口語:結婚している女性で、婚姻関係の外に男性の愛人達と関わりを持っている人のことを指す。通常、スウィンギング(SwingingBDSMcuckoldryの文脈で使われている事が多い。

 

ハンドレッド・マイル・ルール(Hundred-Mile Rule

  1. 口語:モノガモス(Monogamousな結婚や関係性、特に、パートナーと遠距離恋愛をしていたり、単身赴任をしているような物理的に長時間、遠くに距離が離れる事が多い関係の中で、旅行先や遠く離れた場所で浮気をすることは、“本当の(really)”チーティング(Cheatingには数えられないとする考え方のこと。

参照→ドント・アスク・ドント・テル(Don’t Ask Don’t Tell

 

インターナショナル・コミュニティ(International Community

  1. 自分達の信念やゴールを共有し、そうした自分達の理想を叶える為に自分達で創り上げた村のようなコミュニティのこと。インターナショナル・コミュニティ(International Communityポリアモラス(Polyamorousである必要は無い。インターナショナル・コミュニティ(International Communityの中には、宗教、哲学、経済に基づく理想の下で築き上げられたものも存在する。他にも、ポリアモラス(Polyamorousファミリー(Familyの中で、モノガモス(monogamousではない関係の周りで意図的にインターナショナル・コミュニティ(International Communityを築き上げていこうとする人たちも存在する。

 

インターナショナル・ファミリー(International Family

  1. 産まれや結婚によって結果的に作られるファミリー(Familyとは異なり、意識的に、意図的に自分達のことを一つのファミリー(Familyであると認識しているファミリー(Familyのこと。

参照→クラスター・マリッジ(Cluster Marriageポリアモリー(Polyamoryグループ・マリッジ(Group Marriage

用例:ほとんどの場合、三人以上の大人の集まりによって出来るファミリー(Familyのことを指す。

 

インティメイト・ネットワーク(Intimate Network

  1. ある人のパートナー達のパートナー達や、彼らのそのまた別のパートナー達……といったパートナー達の集合の総数のこと。

用例:ほとんどの場合、インティメイト・ネットワーク(Intimate Networkポリアモラス(Polyamorousな関係に基づく閉じていない関係性の、恋愛的、もしくは性愛的な集合の総数を指す。つまり、インティメイト・ネットワーク(Intimate Networkポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係やクローズド・グループ・マリッジ(Closed Group Marriageの事を指す事はほとんど無い。もちろん、それも可能ではあるのだが。この言葉は時々、必ずしも恋愛的、もしくは性愛的な関係を結んでは無いが、とても親しい間柄である人やその人のパートナー達のことを指す際に用いられる事がある。

 

ケリスタ・コミューン(Kerista Commune

  1. 1971年に始まり、1991年に終焉したサンフランシスコで行われたポリアモラス(Polyamorousな生活の実践の事を指す。ケリスタ・コミューン(Kerista Communeは経済的な資源を共有するグループ・マリッジ(Group Marriageインターナショナル・ファミリー(International Familyの考え方に基づいて築き上げられた。このコミュニティは唯一無二のポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係として機能している4人から15人の人数によって築き上げられた“集団(clusters)”によって築き上げられていた。ケリスタ・コミューン(Kerista Communeは、個々の責任によって集団をコントロールすることを擁護した。グループのメンバー達は共通のスケジュールによるローテーションによって寝室の相手を交換し合っていた。このコミュニティは、後述する、1990年代に深刻な変化によって崩壊した。

コメント:ケリスタ・コミューン(Kerista Communeポリアモリー(Polyamoryの原型であり、今やポリアモラス(Polyamorousなコミュニティではよく知られている、コンパジョン(Compersionポリフィデリティ(Polyfidelityといった概念を産みだした集団である。このグループは、幾つかの理由で徐々に衰退した。その原因は、グループ内の人間関係の衝突であったり、経済的なマネジメントの問題であったり、固定的、もしくは流動的な寝室のスケジュール管理の影響であったり、幾人かのメンバーたちによるバイセクシュアルやホモセクシュアルへの扱い方といったものであった。

 

キー・クラブ(Key Club

  1. 口語:スウィング・グラブ(Swing Clubの定義2を参照。

 

キー・パーティ(Key Party

  1. プレイ・パーティ(Play Party(定義1)の一種。通常、カップルで参加されるものであり、まず、男性陣の部屋の鍵を小箱の中に集める。次に、ゲスト達が一旦解散した後、女性陣は小箱の中からランダムに鍵を拾い、該当する部屋の下へ向かい、そこに居る男性と一夜を共に過ごす事になる。

用例:キーパー・パーティ(Key Partyは、通常スウィンガー(Swingerのイベントである。

 

キッチン・テーブル・ポリアモリー(Kitchen Table Polyamory

  1. 口語:互いにデートをする事は無いが、家族のようなスタイルで生活を共にするポリアモリー(Polyamoryのネットワークの一種のこと。この様に名付けられた理由は、そのネットワークに関わる人々が、朝食の時に、キッチン周りのテーブルに集う事が多いからである。

 

ラングドン・チャート(Langdon Chart

  1. 個人の現在、及び過去のセクシュアルパートナー達や、そのパートナー達全員の現在及び過去のセクシュアルパートナー達などを詳細に綴った記録のこと。

語源:1960年代半ばにケヴィン・ラングドン(Kevin Langdon)によって提唱された。

 

LDR(省略形)

  1. ロング・ディスタンス・リレーションシップ(Long-Distance Relationshipを参照。

 

レズビアン・シーピチュード(Lesbian Sheepitude

  1. 口語:ある人が、恋愛的、もしくは性的な興味関心を他の人に示し、それはおそらく好意から来るものだが、互いにその興味関心を取り扱わなかったり、アプローチを起こさなかったりする状況を指す用語である。

語源:この口語は羊の動きから名付けられたものである。とある雌羊が性的な関心を示し、受け容れ態勢を静止した状態で示すが、もう一匹の雌羊も同じく性的な関心を示し、受け容れ態勢を静止した状態で示す為、配偶がいつまで経っても起こらない状態が元である。

コメント:この表現はしばしばUseNet newsgroup alt.polyamory内で見られる。

 

レビラティック・マリッジ(Leviratic Marriage

  1. 社会学:夫が亡くなった時に、その夫の兄弟が夫を亡くした未亡人と結婚をするシステムのこと。

 

レビラティック・ポリアンドリー(Leviratic Polyandry

  1. 社会学:アデルフォガミー(Adelphogamyを参照。

 

ライフ・パートナー(Life Partner

  1. 通常、恋愛や性愛上のパートナーを指し、長期間に渡る交錯したコミットメント(Commitmentの下で関係が成立している。

コメント:ライフ・パートナー(Life Partnerは必ずしもスポウズ(Spouseである必要は無いが、ほとんどの場合、スポウズ(Spouseライフ・パートナー(Life Partnerである。しかし、中には自分のパートナーのパートナーを、直接的な性愛関係や恋愛関係が無いが、ライフ・パートナー(Life Partnerと見なすこともある。

 

リマーレンス(Limerence

  1. 長い時間を連れ添って過ごしたいと強く願うこと。しばしば、見返りを望む気持ちを抑えられない。リマレンス(Limerenceはおそらく、欲望の対象の理想化である。

語源:リマーレンス(Limerenceドロシー・テノフ博士(Dr. Dorothy Tennov)が、自身の著書であるLove and Limerence: The Experience of Being in Love (Scarborough House, 1979, ISBN 0812862864)にて提唱した概念である。

コメント:リマレンス(Limerenceは、ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyとは区別される。後者は“crush”と呼ばれているものに似ており、人間関係のことではない。研究者の一部は、リマーレンス(Limerenceを、脳内の定量的な心理プロセスと結び付ける。特に、脳内伝達物質であるセロトニンの分泌量と結びつけることが多い。ポリアモリー(Polyamoryの人々の中にはリマレンス(Limerenceニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyの類義語であると見なす人もいるが、それは正確な用法であるとは言えない。

 

ライン・マリッジ(Line Marriage

  1. ライン・ファミリー(Line Familyも参照。グループ・マリッジ(Group Marriageの一種であり、若いパートナーたちが年配のパートナーたちに加わる形の結婚である。理論上は、既存のパートナーたちが死亡し、そこに新たなパートナーたちが加わる時に均衡を保つ。

語源:この用語(そしてその背後にあるアイディア)はSF作家のヘインレイン,ロバート A.Heinlein, Robert A. 1907-1988によって提唱された。

 

ロング・ディスタンス・リレーションシップ(Long-Distance Relationship, LDR

  1. 人々が共に住まず、互いに非常に遠い距離に離れて暮らしている関係。例えば、パートナーたちが別々の都市に住んでいたり、別々の州に住んでいたり、場合によっては別々の国々に住んでいる。

 

ラバー・イン・ロー(Lover-In-Law

  1. 口語:自分のパートナーのパートナーのこと→メタモアー(Metamour
  2. パートナーの生物学上の家族のこと。

コメント:定義1において、親密な距離間を保っているメタモアー(Metamourのことを指す場合が多い。

 

ラブ・トライアングル(Love Triangle

  1. トライアド(Triadを参照。
  2. 現代のポリアモリー(Polyamoryコミュニティの外にあるアメリカ社会では、一般的に、二人の人間が同時に三人目の人間を愛する関係のことを指す。実際の用例では、二人の人間が一人の人間を巡り合って争い、三人目の人間が、二人のうちの一人を選ぶように選択を迫られる状況に置かれる場合を示す。

 

ラブ・クアドラングル(Love Quadrangle

  1. クアド(Quadを参照。

 

ラブスタイル(Lovestyle

  1. リレーションシップ・オリエンテーション(Relationship Orientationを参照。

用例:ニューエイジやタントラ(Tantraのコミュニティで有名な用語である。

 

ラビング・モア(Loving More

  1. 雑誌の一種(PEP Publishing; ISSN 1523-5858)であり、ポリアモリー(Polyamoryに献身的な雑誌である。ラビング・モア(Loving Moreを出版している組織は、毎年同じ名前で催される大会のスポンサーをしている。

 

マリッジ・ア・トロイス(Mariage Á TroisLiterally, French, marriage of three

  1. 一人の人間が二人のパートナーたちと結婚をしている三人で参与される結婚のこと。

参照→トライアド(Triadヴィー(Vee

用例:ほとんどの場合、一人の男性が二人の女性と結婚している状況を指す。

 

マリッジ(結婚)(Marriage

  1. 西洋諸国では、ほとんどの場合、一人の男性と一人の女性の間で成り立つ関係であり、州や宗教によって認可され、メンバーたちの社会的、経済的な待遇が保証される。そこには財産の所有権や相続権、法律や健康上の意思決定の権利、幾つかの法的な権利、子供達の扶養義務といったものが含まれている。これらの権利と責任は時間が経つにつれて変容していくものであり、今日、地域によっても変化している。しかし、一貫して、どの地域、時代でも変わらないものとして、結婚している人々は、その関係が法的に認知され、財産を共有し、容易に引き裂かれることはなく、互いに深い関与をしながら関係を築いていくことがある。伝統的には、ほとんどの西洋諸国において、結婚とは、性的、そして感情的な期待を伴うモノガミー(Monogamyを指す。

参照→クローズド・マリッジ(Closed Marriageオープン・マリッジ(Open Marriageグループ・マリッジ(Marriageポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyポリアンドリー(Polyandry

コメント:徐々に、西洋諸国では、同性間パートナーシップを正式に結婚として認めるかどうかという問題に取り組まざるをえなくなっている。ゲイとレズビアンの人々が、両方とも法的な権利の保証を求めているからであり、その保証とは、特に財産の所有権や相続権といった経済的な問題や、保険の適用や、意思決定の出来ない配偶者のかわりに行う医療上の意思決定といった健康上の問題などが含まれている。多くの人々が、これらの法的な権利や責任は、二人にのみ限定されるべきではなく、三人以上で営まれるパートナーシップにおいても法の下の平等を保証されるべきだと考え始めている。

 

メネッジ・ア・トロイス(MÈNAGE Á TROISLiterally, French, house of three

  1. 三人で営まれる性的な活動のこと。
  2. トライアド(Triadを参照。

コメント:定義2において、トライアド(Triadの中でも特に三人の人間全てが共に住んでいることを指す。

 

メタモアー(MetamourLiterally, meta with; about + amor love

  1. 自分のパートナーのパートナーを指し、更にその人と直接的な性愛、もしくは恋愛的な関係を築いていないことが条件となる。

参照→ヴィー(Vee

 

モレキュール(Molecule

  1. トライアド(Triadヴィー(Veeクアド(Quadや、完成された恋愛関係のネットワークなど、ポリアモラス(Polyamorousな関係の集合や、部分集合を指すときに用いられる用語である。

 

モノアモリ/モナモリー(Monoamory / Monamory: Literally, mono one + amor love

  1. 同時期に一人の人間のみを愛そうとする試みのこと。

対義語:ポリアモリー(Polyamory

参照→モノガミー(Monogamy

コメント:モノアモリMonoamoryは文字通り“一つの結婚(one marriage)”を意味するモノガミー(Monogamyと区別する為に作られた単語である。厳密に言えば、モノガモス(Monogamousな人間は、単語の語源から判断すると、他に恋愛的、もしくは性愛的なパートナーがいるかいないかに関わらず、一人のスポウズ(Spouseのみを持っている。モノアモリMonoamoryは、自身の事をモノガモス(Monogamousな人間であると認識しているが、自身の事をポリアモラス(Polyamorousな人間であると認識している人と恋愛関係になっている人を指す場合もあるが、用法的にはモノガミー(Monogamyとほとんど同じ意味で使われている。

 

モノガミッシュ(Monogamish

  1. 口語:必ずしも性的に誠実である必要はないが、ポリアモリー(Polyamoryとは異なり、関係の外での性関係は恋愛的というよりも性的なものであるとみなされ、関係を続けることに対する期待を抱かない関係を指し、元の最初のカップルに何かしらの影響を与えるものとみなされる。

参照→オープン・マリッジ(Open Marriage

語源:この用語はダン・サベジ(Dan Savage)によって、“外部の(outside)”の性的な関係を持つことをまだ許されている、互いにコミットし合った関係を指すものとして生み出された。

 

モノガミー(MonogamyLiterally, mono one + gamos marriage

  1. 公式には、一人の婚姻関係を結んだスポウズ(Spouseのみを持っている状態や実践を指す。非公式には、同時期にたった一人の婚姻関係を結んだスポウズ(Spouseのみを持っている状態や実践を指すか、より一般的には、同時期にたった一人の性愛的、もしくは恋愛的なパートナーを持っている状態や実践を指す。モノガモス(Monogamousモノガミー(Monogamyに基づく実践を指す。“モノガモスな関係(monogamous relationship)”といった使い方がされる。その関係はたった一人の恋愛的、もしくは性愛的な関係のみが許されている。

対義語:ポリアモリー(Polyamoryポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyポリアンドリー(Polyandry

参照→クローズド・マリッジ(Closed Marriageシリアル・モノガミー(Serial Monogamy

 

モノ/ポリ(Mono / Poly

  1. 口語:ポリ/モノ(Poly / Monoを参照。

 

マルチレターラル・マリッジ(Multilateral Marriage

  1. グループ・マリッジ(Group Marriageを参照。

 

モスト・シグニフィカント・アザー(Most Significant Other, MSO

  1. プライマリー/セカンダリー(Primary / Secondaryの階層上の関係がある中でのプライマリー(Primaryのパートナーのこと。

 

MSO(省略形)

  1. モスト・シグニフィカント・アザー(Most Significant Other, MSOを参照。

 

マルチレターラル・セクシャリティ(Multilateral Sexuality

  1. レスポンシブル・ノン・モノガミー(Responsible Non-Monogamy

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティで広く知られている用語である。

 

エヌ(N

  1. 口語:一般的に、カップルのメンバーのうちの一人が、同じく他のカップルのメンバーの一人と性的、もしくは恋愛的な関係を結んでいるポリアモラス(Polyamorousな関係のこと。

参照→クアド(Quadトライアド(Triadヴィー(Vee

 

ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship EnergyNRE

  1. 新たな恋愛的な関係のはじめに生じる興奮や夢中な状態にのめり込む非常に強い感情のこと。リマレンス(Limerenceと類似する点が多い一方で、ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship EnergyNREは、(関係に対する願望に対して)関係のはじめにより焦点が当てられており、更にはそれを、何年もの間、継続させることができるとしている。

対義語:オールド・リレーションシップ・エナジー(Old Relationship Energy

コメント:科学者の中にはニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship EnergyNREオキシトシン(oxytocinバソプレシン(Vasopressinの結果であると信じている人々もいる。それらは新たな関係がスタートしたとき、母親が子供を産んだとき、感情的な深い絆を実感したとき、新たな関係がスタートしたときに、幸福度などに応じて、脳内で分泌されるものである。

 

ノンエクスクルーシブ・モノガミー(Nonexclusive Monogamy

  1. 二人の人間による結婚の一種であり、二人とも部外者とのセックスが許されているが、関係者以外との結婚(もしくは親密性をおびた恋愛関係など)は禁じられている。

対義語:グループ・マリッジ(Group Marriage

コメント:ノンエクスクルーシブ・モノガミー(Nonexclusive Monogamyにおけるモノガミー(Monogamyという単語は、一般的な意味での“一人の性愛パートナー(one sexual partner)”を指すよりかは、公式な意味での“一人との結婚(one marriage)”を指す事が多い。

 

NRE(省略形)

  1. ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyを参照。

 

NRE ジャンキー(NRE Junkie

  1. 口語:連続的に短期間の間にたくさんの人との関係を結ぶが、それらの関係を長続きさせる気がない人を揶揄する際に使われる用語である。このような人は、いずれ、ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyと共に、そうした関係を長く続けることへの強烈な情熱や多幸感を見出すことになるかもしれない。

コメント:心理学者や精神科医の一部は、上記のようなニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyに伴う強烈な情熱や多幸感は、心理的な中毒状態であると信じている。精神科医のコミュニティでは、このような行いをしばしば “Love Addiction” と表現する。

 

ニュークリア・ファミリー(核家族)(Nuclear Family

  1. 互いに結婚している一人の男性と一人の女性、そして彼らの子どもによって構成されている家族。いくつかの宗教や社会集団は、こうした形態が最も理想的で“正しい(right)”家族の在り方であると見なす。しかしながら、歴史的にみると、西洋において、そうした家族形態は支配的な形態であったとはいえない。

 

オールド・リレーションシップ・エナジー(Old Relationship Energy, ORE

  1. 長い時間をかけて構築された恋愛関係で感じる、快適、安心、安全、安定な感覚のこと。

対義語:ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energy

 

オムニガミOmnigamy

  1. グループ・マリッジ(Group Marriage
  2. 男女問わず、複数のスポウズ(Spouseを持っていること。
  3. コンプレックス・マリッジ(Complex Marriage

定義2において、バイセクシュアル(bisexualを参照。

 

オムニセクシュアル(Omnisexual: literally, all sexes

  1. バイセクシュアル(Bisexualのこと。

用例:いくつかのコミュニティ、特にレズビアンやゲイのコミュニティにおいて、自身をバイセクシュアル(Bisexualであると自認している人々に対する嫌悪感や敵意を向ける時に使われる。オムニセクシュアル(Omnisexualバイセクシュアル(Bisexualの類義語として知られはじめているが、そこに含まれるネガティブな意味合いはあまり知られていない。

 

オネイダ・コミュニティ(Oneida Community

  1. ジョン・ハムフェリー・ノーエス(John Humphrey Noyes)によって、1848年にニューヨークで設立された、宗教的なインターナショナル・コミュニティ(International Communityのこと。ノーエスは“キリスト教完全主義(Christian Perfectionism)”と名付けたキリスト教精神の一端を打ち立てた。その精神は、クリスチャンにとって神(God)の御前において、純潔(sinlessness)を保ち、倫理上完全な状態(moral perfection)に至ることが出来るという教義を含んでいる。オネイダ・コミュニティ(Oneida Communityはノーエスと彼のキリスト教完全主義の精神の主導のもと、計画的に、国際的なクリスチャンのグループとして築き上げられていった。注目すべきオネイダ・コミュニティ(Oneida Communityの特徴の一つとして、コミュニティ内の全ての男性は、コミュニティ内の全ての女性と結婚するというアイディアがあり、そうしたノーエスの発想がコンプレックス・マリッジ(Complex Marriageを産み出したことが挙げられる。他にも、オネイダ・コミュニティ(Oneida Communityにおける、興味深いもう一つの特徴としては、男性は性交の最中における、射精をコントロール出来るようになるべきだとする信念である。この実践で培われたメソッドはコミュニティ内における産児制限として使われた。オネイダ・コミュニティ(Oneida Communityは1881年に崩壊し、最終的には306人のメンバーにまで膨らんだ。

 

ワン・ペニス・ポリシー(One Penis Policy

  1. ポリアモラス(Polyamorousな関係における取り決めであり、男性は複数の女性のパートナー達を持つことを許され、女性陣は他の女性と肉体関係を結ぶことを許されているが、彼女たちは他のいかなる男性のパートナーを持つことも禁じられている。

コメント:想像上の正反対の概念として、女性が複数の男性のパートナー達を有し、男性陣は他のいかなる女性の愛人を有してはいけない“ワン・ヴァギナ・ポリシー(One Vagina Policy)”というものを想定できるが、滅多に見られないケースであり、その為、それはしっばしば机上の空論でしかない。少なくとも私(フランクリン・ヴュー)は実生活の中でそのような関係を今まで見たことはない。

 

オープン・マリッジ(Open Marriage

  1. 結婚(marriage)の形の一つであり、メンバーのうちの一人、もしくは両方が、部外者との性的な関係を結んだり、もしくは恋愛関係になったり、その両方が許されている。オープン・マリッジ(Open Marriage)は、恋愛的、もしくは性的にモノガモス(Monogamous)ではなく、かつ、ポリアモリー(Polyamory)やスウィンギング(Swingingの活動の全てを含んだ概念である。

コメント:オープン・マリッジ(Open Marriageという用語は時々、ポリアモリー(Polyamoryの類義語として使われる事があるが、これは正確ではない。中には、オープンではあるが、ポリアモラス(Polyamorousではない場合(スウィンギング(Swingingの関係には、部外者との感情的なやり取りを一切排除するものもある)もあれば、ポリアモラス(Polyamorousではあるが、オープンではない場合(ポリフィデリトス(Polyfidelitiousなど)も存在する。

 

オープン・ネットワーク(Open Network

  1. 参加している人々が、自由に新たなパートナーたちを選び、加えることが出来る人間関係の構造のこと。

対義語:ポリフィデリティ(Polyfidelity

コメント:これはポリアモラス(Polyamorousな関係において、非常にメジャーな構造である。

 

オープン・リレーションシップ(Open Relationship

  1. 性的にモノガモス(Monogamousではない関係の全てを指す。
  2. “部外者(outside)”との性的な関係を結ぶことが許されているが、愛情のやり取りや恋愛的な感情を抱くことが許されていない関係の全てを指す。

コメント:中には、オープン・リレーションシップ(Open Relationshipという用語をポリアモリー(Polyamoryの類義語として用いる人々もいる。一方で、中には、ポリアモリー(Polyamoryの意味を除外する場合もある。スウィンギング(Swingingのコミュニティにおいてよく見られるように、性的にノンモノガモスではあるが、部外者と恋に落ちたり、恋愛関係にならないことを期待する時にのみ用いられる場合だ。そのため、この用語を使う際には気を付ける必要があり、さもなければ人々との間に誤解を招く恐れがある。

 

オープン・スウィンギング(Open Swinging

  1. スウィンガー(Swingerが、パートナーたちを交換し、同じ部屋でセックスをする実践のことである。しかし、それはいつもグループ・セックスを意味する、というわけではない。

対義語:クローズド・スウィンギング(Closed Swinging

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティにおいては有名であるが、それ以外ではあまり知られていない。

 

ORE(省略形)

  1. オールド・リレーションシップ・エナジー(Old Relationship Energyを参照。

 

アザー・シグニフィカント・アザー(Other Significant Other, OSO

  1. 自分のパートナーのもう一人のパートナーのこと。メタモアー(Metamour
  2. 自分のパートナーのもう一人のパートナーを指すが、必ずしもノン・プライマリー(Primaryやノン・スポウズ(Spouseを指すわけではない。例:“ボブは私の夫で、ジョーは私のアザー・シグニフィカント・アザーよ。(Bob is my husband, and Joe is my other significant other.)”

 

OSO(省略形)

  1. アザー・シグニフィカント・アザー(Other Significant Otherを参照。

 

OPP(省略形)

  1. ワン・ペニス・ポリシー(One Penis Policyを参照。

 

オキシトシン(Oxytocin

  1. 視床下部で生成され、脳下垂体で自然に分泌されるホルモンの一種。オキシトシン(Oxytocinは男性にも女性にも生成されるものであり、女性においては、出産時の子宮収縮中や授乳時に役割を果たすものとして知られている。このホルモンの分泌量は新しい関係のはじめやセックスの最中に増加するものであり、感情的で親密なやり取りにおける仲裁の役割を果たしていると信じられている。ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyオキシトシン(Oxytocinの分泌の結果によるものであると考えられる。

参照→バソプレシン(Vasopressin

 

パナモリー(Panamory

  1. パートナーたちとの間との恋愛的、もしくは性愛的な多くのセックスや性的観念(sexual orientation)、性自認(gender identity)やリレーションシップ・オリエンテーション(Relationship Orientationに関すること。

 

パナモラス(Panamorous

  1. 性や性的観念(sexual orientation)、性自認(gender identity)に関わらず、多くのパートナーと恋愛的、もしくは性愛的な関係になることができると認識されている人のこと。

 

パンセクシュアル(Pansexual

  1. BDSMの«PANSEXUAL»を参照。

 

パラレル・ポリアモリー(Parallel Polyamory

  1. 個人が、他者との間に、確固とした独立した関係を築いており、パートナー同士の間には、接触がほとんど、もしくは全く見られないポリアモリー(Polyamoryのスタイルの一種のこと。

参照→ソロ・ポリアモリー(Solo Polyamory

 

パラレル・プレイ(Parallel Play

  1. 口語:二人、もしくはそれ以上のカップルかグループによって、同じ部屋で行われるセックスに由来し、カップル、もしくはグループのメンバーたちは、他のカップルやグループのメンバーとは性的な接触は行わない。

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティにおいて最も頻繁に使われる用語である。

 

パラモアー(Paramour: literally, par way + amor love; by way of love

  1. 既婚者の家庭外での愛人のこと。
  2. 既婚の男性の未婚の愛人の女性のこと。
  3. ポリアモラス(Polyamorousな関係における未婚のメンバーのこと。

参照→アザー・シグニフィカント・アザー(Other Significant Other

 

ピボット(Pivot

  1. 口語:ヴィー(Veeの関係における、ある人が二人のパートナーを有している状態。

 

プラトニック・リレーションシップ(Platonic Relationship

  1. 性的、もしくは物理的な親密性はないが、(心の)距離が近く、感情的にも親密な関係であること。

 

プレイ・パーティ(Play Party

  1. スウィンガー(Swingerのコミュニティで開かれるパーティであり、しばしばプライバシーを保護した状態でスウィング・クラブ(Swing Clubが主催者となって開き、スウィンガー(Swingerが再生産的なセックスを行うために集う。
  2. 性的な活動や経験をシェアするパーティのこと。
  3. BDSMの«play party»を参照。

参照→キー・パーティ(Key Partyを参照。

 

プルーラル・マリッジ(Plural Marriage

  1. ポリガミー(Polygamyを参照。

 

ポリ(Poly

  1. 口語:ポリアモリー(Polyamoryに関すること。例:“ポリアモラスな関係(a poly relationship)”、“ポリアモラスな人(a poly person。”

 

ポリアモリー(PolyamoryLiterally, poly many + amor love

  1. 参加者全員の承諾と同意のもと、同時に複数の人々を性愛的、もしくは恋愛的に愛し続けようとする実践のこと。ポリアモラス(Polyamorousポリアモリー(Polyamoryの実践に基づくこと。例1“ポリアモラスな関係(polyamorous relationship)”:三人以上の人間による関係のこと。もしくは三人以上の人間が参与する事に対してオープンな関係であること。例2“ポリアモラスな人(polyamorous person)”:同時に二人以上の人間と恋愛的な関係になる事を好む人のこと。

対義語:モノガミー(Monogamy

参照→ポリフィデリティ(Polyfidelityトライアド(Triadクアド(Quadヴィー(Veeエヌ(Nポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyポリアンドリー(Polyandryスウィンギング(Swingingレスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-monogamy

コメント:この言葉の起源には、いくつか議論の余地がある。オックスフォード英英辞典(The Oxford English Dictionary)によると、1992年にニュースグループ、アルト・ポリアモリー(alt. polyamory)を設立したジェニファー・ウェスプ(Jennifer Wesp)に由来するとされている。ポリアモラス(Polyamorousという用語はしばしば、モーニング・グロージー・ゼル(Morning Glorzy Zell)に由来すると言われている。彼女は自身のエッセイ“A Boquet of Lovers”の中で同時に複数の人々と深いコミットをしながら愛していく人を言及する際にこの用語を用いていた。その言及によると、人々は同時に独立を保っていたという。ポリアモリー(Polyamoryは必ずしも直接、結婚やポリガミー(Polygamyに関わるわけではない。独身であったり、たった一人のスポウズ(Spouseのみを持っている人であっても、まだポリアモラス(Polyamorous)であるという立場を取ることも可能である。多くの人々が、複数の恋人を持つ関係の事を単に“ポリアモリー(Polyamory”と呼ぶことが多いが、中にはそれを感情的なやり取りに関わらず、複数の性愛パートナーを持っていたり、そうした人々の関係を指すというように、拡大解釈して捉える人々もいる。しかし、そうした意味や解釈は、モーニング・グロージー・ゼル(Morning Glorzy Zell)が定義した元のものとは厳密に言えば異なるものである。1992年に、オックスフォード英英辞典の編纂者が彼女の下へ直接訪れて、公式な言葉の定義と背景を尋ねた際の、彼女の返答によると、以下の通りとなる。““ポリアモリー(Polyamory”という概念における二つの重要な要素として、“一人よりも多く(more than one)”と“愛すること(loving)”が上げられる。それはつまり、そうした愛情に基づいた固い絆で結ばれた関係にある人は、多面的に、多次元的に互いの生活に深く関与し、互いに常に気遣い合うことを期待されるのである。この用語は単なるカジュアル・セックスや匿名下の乱交、一夜限りの関係やナンパ、売春や“チーティング(Cheating”、シリアル・モノガミー(Serial Monogamyや“スワッピング・パーテイー(mate-swapping-parties”として広く知られ、定義されるスウィンギング(Swingingに該当しないのである。(The two essential ingredients of the concept of ‘polyamory’ are ‘more than one’ and ‘loving.’ That is, it is expected that the people in such relationships have a loving emotional bond, are involved in each other’s lives multi-dimensionally, and care for each other. This term is not intended to apply to merely casual recreational sex, anonymous orgies, one-night stands, pick-ups, prostitution, ‘cheating,’ serial monogamy, or the popular definition of swinging as ‘mate-swapping- parties.)”

 

ポリアンドリー(PolyandryLiterally, poly many +andros man

  1. 複数の夫を同時に持とうとする結婚の在り方や実践のこと。

対義語:モノガミー(Monogamy

参照→ポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyバイガミー(Bigamy

 

ポリキュール(Polycule

  1. 恋愛におけるネットワーク、もしくはそれぞれが非常に近い距離で繋がっている恋愛的なネットワークの関係の中の一部を指す。他にも、恋愛のネットワークを描写する際にも用いられる。これらの描写は、生化学で描かれている分子の構造としばしば酷似している。

 

ポリファミリー(Polyfamily

  1. 口語:生活を共にし、自分たちの事を同じ家族であると認識しているポリアモラス(Polyamorousな人々の集まりの事を指す。
  2. 口語:同居しているかどうかに関わらず、他の人たちを家族であると認識しているポリアモラス(Polyamorousなグループのこと。

 

ポリフィ(Polyfi

  1. 口語:ポリフィデリティ(Polyfidelityを参照。

 

ポリフィデリティ(PolyfidelityLiterally, poly many +fidelitas faithfulness

  1. 三人以上の人々によって成り立ち、メンバーの間ではその関係以外の中で新たなパートナーを探すことを許されていない、恋愛的、もしくは性愛的な関係のこと。最低でも、既存のメンバー全員の合意がなければ、それは許されない。ポリフィデリトス(Polifidelitousな関係の中には、既存のメンバーの複数の合意や同意の下、新たなメンバーを加える事に許可が出せるメカニズムを持っているものもあれば、如何なる状況下においても新たなパートナーを加えることは決して出来ないものもある。

語源:ポリフィデリティ(Polyfidelityという用語はケリスタ・コミューン(Kerista Commune内で産まれた。

 

ポリファッケリー(Polyfuckery

  1. 口語;低俗;しばしば差別的に:自分達の事を“ポリアモラス(Polyamorous”であると豪語しているが、感情的な親密性も無しに、数多くの人々ととっかえひっかえで性交渉を結んでいる人々の事を指すときに用いられる下劣な表現法。例:“ボブはポリファッケリーを実践しているBob practices polyfuckery.)。”ほとんど全ての場合において、この用語が使われる際は、その対象となる活動や人をあざける意味合いが含まれる。

用例:ほとんどの場合、自分達の事を“ポリアモラス(Polyamorous”であると自認している人々の事のみを指し、例えば自分達の事をスウィンガー(Swingerであると自認している人々の事を指す時に使われる事は無い。

参照→ポリセクシュアル(Polysexual

 

ポリガミー(PolygamyLiterally, poly many +gamos marriage

  1. セックスをするかどうかに関わらず、複数の既婚のスポウズ(Spouse達を持とうとする在り方や実践のこと。

対義語:モノガミー(Monogamy

参照→ポリアンドリー(Polyandryポリジニー(Polygynyバイガミー(Bigamy

コメント:ポリジニー(Polygynyは、ほとんどの社会において、複数のスポウズ(Spouse達の存在を認めている形態として、最もよく公に知られているポリガミPolygamyの一種である。その為、多くの人々はその二つの違いが分からずに両者を混同する事がある。ポリアモリー(Polyamoryの実践の反対を示すものの一つとして、例えば、ポリアモラス(Polyamorousな関係というのが本質的に女性達から自由や尊厳を奪うものであると見なされる世間の認識が挙げられ、その様な誤解はポリアモリー(Polyamoryポリガミー(Polygamyポリジニー(Polygynyと同じものであるという誤認から生まれている。

 

ポリジニー(PolygynyLiterally, poly many + gynos woman

  1. 同時期に複数の妻達を有しようとする実践や状態のこと。

対義語:モノガミー(Monogamy

参照→ポリガミー(Polygamyポリアンドリー(Polyandryバイガミー(Bigamy

コメント:何人かの社会学者達によると、Murdock’s Ethnographic Atlas内で記録されてある1170も社会の内の850の社会はポリジノス(Polygynousであり、ポリジノス(Polygynous的な社会は最も一般的な社会形態であるとされている。現代のムスリム社会はポリジノス(Polygynousであり、アメリカ社会におけるFundamentalist Mormonism (FLDS)を含む宗教的な伝統においてもポリジニー(Polygynyが提唱されている。

 

ポリコイティー(Polykoitypoly many +koitus, coitus sex

  1. 人類学:同時期に、もしくは人生の長い期間、二人以上の性愛パートナー達を持とうとする実践や持っている状態のこと。その関係において、パートナー達は互いの関係に関して認知し合う必要は無い。

 

ポリミックスド・リレーションシップ(Poly-Mixed Relationship

  1. 口語:ポリ/モノ(Poly/Monoな関係のこと。

 

ポリ/モノ,モノ/ポリ(Poly/Mono, Mono/Poly

  1. 口語:自身の事をポリアモラス(Polyamorousであると自認している人と、自身の事をモノガモス(Monogamousであると自認している人同士での関係のこと。

 

ポリサチュレイテッド(Polysaturated

  1. 口語:ポリアモラス(Polyamorousではあるが、既存のパートナー達の人数的な問題や時間管理の問題で新たな関係を築き上げる体制が整っていない為に、新たな関係や新たなパートナー達を迎える事に現在閉鎖的な関係のこと。

対義語:ポリアンサチュレイテッド(Polyunsaturated

用例:しばしばユーモラスに少しおどけた調子で使われる。現状のアメリカ社会において最も一般的な状態であると思われる。

 

ポリセクシュアル(Polysexual

  1. 口語:感情的な親密性は見られないが、性的にノンモノガモス(Monogamousな関係に基づくこと。

用例:時々、これ見よがしに軽蔑するように使われる。例:“ビルはポリアモラスな人なんかじゃなくて、単にポリセクシュアルなだけだよ(Bill is not really polyamorous, but only polysexual.)。”

参照→スウィンギング(Swinging

 

ポリトゥロシズム(Polytrothism

  1. 互いの意思決定や実用的な問題に対して敬意を払い、互いに公平に関係を結ぶ平等主義の複数関係の実践や状態のこと。

 

ポリアンサチュレイテッド(Polyunsaturated

  1. 口語:ポリアモラス(Polyamorous)で、かつ現状新たなパートナーを迎える態勢が出来ていたり、新たなパートナーを探している関係のこと。

対義語:ポリサチュレイテッド(Polysaturated

用例:しばしばユーモラスに少しおどけた調子で使われる。アメリカの西海岸で最も一般的に使われる用語である。

 

ポリウォグ(Polywog

  1. 口語:しばしばユーモラスに。ポリアモラス(Polyamorousな家庭に居る子供のこと。

 

プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondary

  1. 相互接触や感情的な強度の違いにおいて、互いに平等な扱いをしていない複数のパートナー達を持つポリアモラス(Polyamorousな関係のこと。実用上、もしくは財政上の複雑に絡み合う問題や、関係間の中での力関係なども平等ではない。プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係にある個人は、一人(もしくは場合によってはそれ以上の人数の)プライマリー(Primaryパートナーを持ち、そして一人、もしくはそれ以上の人数のセカンダリー(Secondaryタシアリー(Tertiaryのパートナーが居る事が多い。プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係はしばしば(プライマリー(Primaryなカップルは意識的に意図的に複数のルールを作り、それによっていかなる新参のパートナー達もセカンダリー(Secondaryという地位に固定し、既存の関係を新たな関係によって害される事を防ぐ為の仕組みを築くという意味で)“規範的(prescriptive)”、もしくは“記述的(descriptive)”なものに自然と成りがちである。

参照→タシアリー(TertiaryヴェトVeto

コメント:実践上では、規範的なプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係において、後から築き上げられた関係は喜ばしくなかったり取るに足らない感情を想起させる環境を生み出すことが多い。その為、ポリアモラス(Polyamorousな関係を築く人々は、強制的なプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係を築き上げてしまわないように留意していることが多い。

 

プライマリー(Primary

  1. プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係において、個人(もしくは複数人)が参与者の中で最上位に居たり、もしくは時に最も重要な人物であると見なされる人のこと。その人がプライマリー(Primary)になったのは、状況の結果として自然になった場合もあれば、(その人が例えば最も財政的に豊かである事などから)自然にそういった関係になった場合もある。他にも、関係を築く上での構造上の問題や同意によって意図的にそのような個人が産まれる場合もある(例えば、新たなカップルが、、既存のカップル達よりも“より重要ではない(less important)”場合に限って新参のカップル達の存在を認めるといったケースのように)。

参照→コ・プライマリー(Co-Primary

対義語:セカンダリー(Secondaryタシアリー(Tertiary

コメント:規範的なプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係を築き上げようと模索する人々は、一般的に一つのみの関係をプライマリー(Primaryであるとして指定する。また、関係は感情的なコミットメント(Commitmentや実用上の紛争のどちらか、もしくは両方を経てプライマリー(Primaryになる。

 

パピー・パイル・ポリ(Puppy-Pile Poly

  1. 口語:参与している人々がセックスや寝床を共有していることを含みに入れた上で、何処かしらの段階において物理的、もしくは恋愛的に全ての人々が互いに参与し合っているポリアモラス(Polyamorousな関係のこと(それ故に、“子犬達の積み重なり(all in our puppy pile)”となる)。

 

クアド(Quad

  1. 四人の参与によって成り立つポリアモラス(Polyamorousな関係のこと参加者達はメンバー全員に対して性的、もしくは感情的な関係を結んでいることもあれば、結んでいないこともある。

参照→エヌ(N

コメント:最も一般的なクアド(Quadの成り立ち方としては二組のポリアモラス(Polyamorousなカップル達がクロス・カップル(Cross-Coupleとして恋愛的な関係になるケースがある。

 

クアド釈迦(Quadoshka

  1. タントラ(Tantraを参照。

 

リレーションシップ・アナーキー(Relationship Anarchy

  1. 人々はいかなる関係も自分で自由に選択し、参与することができるとする思想や実践のこと。自発性や自立心は望ましいものであるとされ、またそれらの関係は健康的に築き上げられる必要がある。如何なる関係も義務などの考え方によって制限されるべきではないとされ、如何なる関係の選択も許容されるもの(もしくはされるべき)であり、“パートナー(partner)”と“非パートナー(non-partner)”との間に明確な区別は必要ないとされている。

 

リレーションシップ・オリエンテーション(Relationship Orientation

  1. 特定の性的、もしくは恋愛的な関係の形における好みのこと。例えば、モノガモス(Monogamousな関係を好む場合もあれば、ポリフィデリトス(Polyfidelitousな関係を好む場合もあれば、ポリアモラス(Polyamorousな関係を好む場合などがある。

参照→スウィッチ(Switchの定義1。

コメント:中には、自分達のセクシュアル・オリエンテーションは固定的であり、主体的に選択するものではないと見なす人々も居る。同様に、中にはリレーションシップ・オリエンテーション(Relationship Orientationは主体的に選択するものであると見なす人々も居る一方で、リレーションシップ・オリエンテーション(Relationship Orientationは選択の問題では無いと感じる人々も居る。私自身(フランクリン・ビュー)の観測経験によれば、中には本質的にモノガモス(Monogamousであり、他の方法ではいかなる手段を講じても全く幸せにならない人々も存在する。一方で、中には本質的にポリアモラス(Polyamorousであり、他の方法ではいかなる手段を講じても全く幸せにならない人々も存在する。更には、モノガモス(Monogamousな関係であれ、ポリアモラス(Polyamorousな関係であれ、正しいパートナー達と正しい状況下において、どちらでも適応可能な人々も存在する。

 

レスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-Monogamy

  1. 参与者達全員の明確な合意や全知識を持ってしても、性的に、もしくは感情的に排他的では無い関係のこと。レスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-Monogamyは幾つかの形態を取り得る。最も有名な形態の二つとして、ポリアモリー(Polyamoryスウィンギング(Swingingが挙げられる。そして、それは参加者達全員が活動に対する認知と同意を有しているという点でチーティング(Cheatingとは異なる。レスポンシブル・ノンモノガミー(Responsible Non-Monogamyはしばしばどのような状況下において新たなパートナーを迎える事が許されるや、コンドーム・コントラクト(Condom Contractのような安全な性交の同意などといった事を明確に文面に残す事が多い。

対義語:モノガミー(Monogamyクローズド・マリッジ(Closed Marriage

 

セイクレッド・セクシャリティ(Sacred Sexuality

  1. タントラ(Tantraを参照。

 

セーフ・セックス・サークル(Safe-Sex Circle

  1. コンドーム・コントラクト(Condom Contractを参照。

 

シュレディンガー・パートナー/シュレディンガー(Schrödinger Partner/Schrödinger

  1. 口語:アンビギュスウィーティ(Ambigusweetieを参照。

語源:量子力学におけるシュレディンガーの猫(Schrödinger’s Cat)の思考実験から来ている。その思考実験の内容は、量子検出器の箱に入れられた猫が生きているか死んでいるかどうかは確率的にしか分からないというものである。

用例:しばしばからかうように使われる。

 

セカンダリー(Secondary

  1. プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係において、個人(もしくは複数人)が参与者の中で意図的に、もしくは状況的にプライマリー(Primaryな関係にあるひとよりも少ない時間やエネルギーが注がれていたり、人生においてあまり重要な位置を占めていないと見なされる人のこと。そして、通常は計画立てや経済的/法的関与においてより少ないコミットメント(Commitmentが費やされる。セカンダリー(Secondaryな関係はプライマリー(Primaryのパートナーの意図的な決定や関係において自然と出来上がった状況の結果として単純にセカンダリー(Secondaryとなっていることがある。

参照→タシアリー(Tertiary

 

サピオセクシュアル(Sapiosexual

  1. 口語:参加者達の知性に基づいて性的な関与が為されていること。

 

セカンダリー・シグニフィカント・アザー(Secondary Significant Other

  1. 口語:プライマリー(Primaryなパートナーやスポウズ(Spouseの他の恋愛的なパートナーのこと。

用例:ほとんどプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryの文脈上で使われる。

 

シリアル・モノガミー(Serial Monogamy

  1. 同時期に一人のみの性的、もしくは恋愛的なパートナーを持つ関係の一つのこと。しかし、人生において複数の性的、もしくは恋愛的なパートナー達が居たことがあり、そしてパートナー達は頻繁に変わり得るものとされている。議論の余地はあるが、最も一般的なアメリカ内での人間関係の形態であり、シリアル・モノガミー(Serial Monogamyにおいて人は、人生において複数の人々を恋愛的に愛することは出来るが、同時期に複数の人々を恋愛的に愛することは出来ないと見なされる。

対義語:ポリアモリー(Polyamoryポリガミー(Polygamyスウィンギング(Swinging

参照→モノガミー(Monogamy

 

シグニフィカント・アザー(Significant Other

  1. 口語:恋愛的なパートナーのこと。

用例:シグニフィカント・アザー(Significant Otherはパートナーのジェンダーに関する前提を無視して使用する事が可能な用語である。

参照→アザー・シグニフィカント・アザー(Other Significant Other, OSO

 

ソフト・スウィンガー(Soft Swinger

  1. スウィング・クラブ(Swing Clubには参加するが、自分のパートナー達との間でのみ性交渉に応じたり性的な活動に従事するスウィンガー(Swingerのこと。時折、ソフト・スウィンガー(Soft Swinger達はパートナー達の部外者との短期間での性交渉を止める為に、幾つかの制限を自分達にかけることがある。

用例:スウィンギング(Swingingのコミュニティ内においては一般的であるが、ポリアモラス(Polyamorousなコミュニティ内においてはあまり一般的では無い。

対義語:ハード・スウィンガー(Hard Swinger

 

ソロ・ポリ(Solo Poly

  1. エージェントの様に影響し合い、いつもくっ付き合っているカップルの様に互いの関係を束縛し合うのではないポリアモリー(Polyamoryに対するアプローチの仕方の一つである。自分の事をソロ・ポリ(Solo Polyであると自認している人々は自立心を大切にし、他人の許可を求めることなく自分自身の人間関係を自由に選択する事を尊重し、自分達の関係は臨機応変に変化するものであると受け止めている。その様な人々は一般的に伝統的なカップルに見られる様な在り方を必要としない、もしくは欲する事は無く、パートナー(もしくはパートナー達)と生活を共にしたり、財産を共有する事を望まない場合が多い。

 

スパイス(Spice

  1. 口語:スポウズ(Spouseの複数形。

用例:しばしばユーモラスに使われる。

 

スポウズ(配偶者)(Spouse

  1. 夫、もしくは妻のこと。

 

ソロラル・ポリジニー(Sororal Polygyny

  1. 男性が複数の姉妹達と結婚しているポリジニー(Polygynyの形態のこと。

 

SSO(省略形)

  1. セカンダリー・シグニフィカント・アザー(Secondary Significant Otherを参照。

 

サブミッシヴ(Submissive

  1. BDSM«submissive»を参照。

 

スウィング・クラブ(Swing Club

  1. 享楽的なセックスをするべく集まる為に組織されたスウィンガー(Swinger達の集合所のこと。
  2. スウィンガー(Swinger達の為の組織のこと。

参照→フレンズ・ファースト・スウィンギング(Friends-First Swingingクローズド・グループ・スウィンギング(Closed-Group Swinging

 

スウィング・パーティー(Swing Party

  1. プレイ・パーティー(Play Partyの定義1を参照。

 

スウィンガー(Swinger

  1. スウィンギング(Swingingに従事する人のこと。

 

スウィンギング(Swinging

  1. 既存の恋愛的な人間関係の外部で行われる、複数の性愛的なパートナー達との実践のこと。ほとんどの場合、それらの関係は恋愛的、もしくは感情的な親密性よりも、性愛に重きを置かれた関係であると見なされる。

参照→フレンズ・ファースト・スウィンギング(Friends-First Swingingクローズド・スウィンギング(Closed Swingingクローズド・グループ・スウィンギング(Closed-Group Swingingスウィング・クラブ(Swing Club

コメント:スウィンギング(Swingingに対する最も広く知られている共通認識として、そこに参加している人々は純粋に娯楽を求める為に、既存の関係の外でセックスを行い、感情的な絆や感情的な親密性は特に排除して捉えられている、ということがある。これはあるケースにおいては事実であり、実際に、スウィング・クラブ(Swing Clubの中には、特にクラブの外から友情に基づく人間関係を持ち込むことを制限している所もある。しかしながら、実践上では、スウィンギング(Swingingはその様に完全に割り切れるものではなく、ニュアンスによるものが大きい。そして、自分の事をスウィンガー(Swinger人々はであると自認している人々も、時々、パートナー達との間に感情的な親密性に基づく人間関係を築き上げることがある。スウィンギング(Swingingポリアモリー(Polyamoryのコミュニティ内に居る多くの人々は、全員ではないが、スウィンギング(Swingingポリアモリー(Polyamoryを、意図や焦点、恋愛や感情的な人間関係に与える影響への程度の違いなどから、質的な違いで捉えるというよりも、連続的な関係の両極端にあるものと見なしている。

 

スウィッチ(Switch

  1. 口語:モノガモス(Monogamousな関係であり、ポリアモラス(Polyamorousな関係であれ、両者とも受容し幸せになる事が出来る人のこと。
  2. BDSM«switch»を参照。

 

スウォーリー(Swolly

  1. 口語:自分の事をポリアモラス(Polyamorousであり、スウィンガー(Swingerでもあると自認しており、同時に複数の人々と関係を持っており、更に、娯楽でスウィンギング(Swinging的な意味でのセックスも楽しむ人のこと。

語源:この用語はキンゼイ研究所(the Kinsey Institute)のケン・ハスラム(Ken Haslam)によって提唱された。

 

タントラ(TantraLiterally, Sanskrit   thread; loom; to weave

  1. スピリチュアルな結び付きを促進させる性愛表現法や活動の一形態のことである。タントラ(Tantraの世界観では、セックスは聖なるものであり、それによって人々の魂は高次の次元に導かれるものであるとみなされている。

コメント:タントラ(Tantraは直接的にポリアモリー(Polyamoryと結び付けられるものではない。しかし、特にニューエイジのスピリチュアリティと深い関わりのある人々は、その両者を結ぶ付けることがある。タントラ(Tantraの起源は、幾つかのヒンドゥー教や仏教の伝統から来ており、それらは(瞑想やマントラと言ったものを含む)儀礼や神秘主義を強調しており、必ずしも性愛的な儀礼を教えていたり要求していたりするわけではない。ニューエイジの実践はオリジナルの教えの多くを棄却しており、その代わりに性愛的な儀礼やスピリチュアルな活動を強調している。

 

タシアリー(Tertiary

  1. 一般的にとてもカジュアルで感情的なやり取りや実用的なサポートをほとんど期待せず、もしくは関わる人々との間での人生の優先順位やエネルギーの注ぎ方や時間の管理に関してもほとんど重きを置かない個人(もしくは複数人で)の関係のこと。

対義語:プライマリー(Primary

参照→プライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryセカンダリー(Secondary

コメント:タシアリー(Tertiaryな関係は様々な理由から範囲においても優先順位においても限定的に成らざるを得ない。最も一般的な理由の一つに(物理的な)距離間の問題がある。

 

トコトックス(Tocotox)(省略形)

  1. Too Complicated To Explainの略称。ポリアモラス(Polyamorousな人間関係が複雑で説明し辛い時に使われる用語であり、時にしばしばネット上で速記の一種として使用される。

 

トライアド(Triad

  1. 三人の人間によって成り立つポリアモラス(Polyamorousな関係のこと。
  2. 三つのグループの集まりのこと。

用例:定義1において、一般的に、トライアド(Triadと言う単語は、ほとんどの場合、三人の人々が性愛的にも感情的にも他の二人のメンバー達と深い関りがあるときに使用され、トライアド(Triadは一人の男性と二人のバイセクシュアル(Bisexualな女性、もしくは一人の女性と二人のバイセクシュアル(Bisexualな男性によって成り立つ事が多い。しかしながら、それは時にヴィー(Veeの関係に至る事がある。

 

トロイカ(Troika

  1. 特に三人の人間によって成り立つグループ・マリッジ(Group Marriageのこと。

参照→トライアド(Triad

 

トロイリズム(Troilism

  1. 三人の人間の参与で成り立つ性的な活動のこと。三人の人間が同時に性的な活動に従事する形態を指す事もあれば、一人が他の二人のセックスを眺めている状態を指す事もある。

参照→マリッジ・ア・トロイス(Mariage Á TroisLiterally, French, marriage of threeの定義1。

 

トラップル(Trouple

  1. トライアド(Triadを参照。

語源:“カップル(couple)”と“トリプル(Triple)”を組み合わせた造語である。

 

ユニコーン(Unicorn

  1. 口語:ホット・バイ・ベイブ(Hot Bi Babeを参照。

用例:ほとんどの場合、以下のような状況を想定した女性に対して使われる。その女性は、既存のカップルのメンバー二人とデートをしようとするが、そのカップル以外の人々との間で関係を結ぶ事を禁じられており、カップルの片方のメンバーが居ない時にもう片方のメンバーと性交渉に及ぶ事が禁じられている。この様に名付けられているのは、その様な決まり事に同意しようとする人々の存在は極めて稀であり、ほとんど空想上の存在と変わらないからである。一方で、こういった取り決めに進んで同意する女性を探し求めるカップル達は信じられないことに沢山存在しているのである。

 

バソプレシン(Vasopressin

  1. 視床下部で生成され、脳下垂体に放出されるホルモンの一種。バソプレシン(Vasopressinは血圧の調整に関わり、腎臓にはたきかけて体内の水分を調整するものであるとよく知られており、更には、怒りを示した時や性交渉の際の仲介作用のはたらきをするものであると信じられている。バソプレシン(Vasopressinの分泌量はセックスの直後に急速に体内に増え、その結果、ニュー・リレーションシップ・エナジー(New Relationship Energyが生まれると信じられている。

参照→オキシトシン(Oxytocin

 

ヴィー(Vee

  1. 口語:三人によって成り立つポリアモラス(Polyamorousな関係の一種であり、一人が恋愛的に、もしくは性愛的に二人のパートナー達と関わりを持っており、その一方で、その他の二人の間には、お互いに恋愛的、もしくは性愛的な関わりがない場合を指す。

参照→トライアド(Triadピボット(Pivotクアド(Quadエヌ(N

 

ヴェトVeto

  1. 規範的なプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryな関係において最も一般的に知られている人間関係に対する同意の一種であり、その同意において、一人の人間が他の人間の新たな人間関係を終わらせる権限を持っており、更にはある特定の性的活動やBDSMに関わる活動などを制限する場合もある。ヴェトVetoはおそらく絶対的なものであり、ある一人のパートナーが他のパートナーの新たな人間関係を無条件で、もしくは条件的に拒否する事が出来、人間関係の深刻な問題を解決する際にその権限が使われる事が多い。

コメント:ポリアモラス(Polyamorousな人々全員がヴェトVetoの権力を認識していたり、認めている訳では無い。ヴェトVetoプライマリー/セカンダリー(Primary/Secondaryの構成関係に最も多く見られるものであり、特に、既存のカップルが新たなパートナー達を探している際に見られることが多い。ヴェトー(Vetoは一般的にプライマリー(Primaryなパートナー達に委ねられているものであり、ヴェトー(Vetoの権限がセカンダリー(Secondaryなパートナーに委ねられるのは非常に稀なケースであると言える。

 

ウィブル(Wibble

  1. パートナーが他の誰かと親しい関係を結んでいるの見るときに感じる、一般的には一時的でつかの間の居心地の悪さのこと。

対義語:コンパジョン(Compersionフラブル(Frubble

用例:イギリス英語であり、英国以外ではほとんど知られていない表現法である。

 

ウィブリー(Wibbley

  1. ウィブル(Wibbleに基づくこと。例:“あの二人が一緒に居るのを見ているのは僕にはとてもウィブリーなんだよ(Seeing those two together makes me feel wibbley)。”

 

ジー(Zie

  1. 口語:“he”や“she”に代わるジェンダー上性別に中立な代名詞。

 

ザー(Zir

  1. 口語:“him”や“her”に代わるジェンダー上性別に中立な代名詞。

 

翻訳元:Glossary of poly terms

翻訳者:生駒翼 IKOMA TSUBASA